隠れた病気

 通常ならまっすぐになるはずの脚がO脚になっている原因はさまざまです。歩き方や座り方などのほかに、膝の形によって引き起こされるO脚もあります。膝が反っている場合には専門医での治療が必要となります。歩くとすぐに疲れる、膝が出る歩き方になってしまうなどの症状があるときには、反張膝を疑ってみましょう。反張膝とは、膝がまっすぐではなく、内側や外側に反るような状況のことです。
 反張膝かどうかは自分でもチェックすることが可能です。まず、鏡の前でかかとを揃えてまっすぐ立ってみましょう。かかとを揃えたまま、膝をまっすぐと伸ばしていきます。このときに自然と体が前傾してしまう人は、反張膝の疑いがあります。次に膝を伸ばした体勢で重心をかかとに移行させます。かかとでしっかりと立とうと重心を後ろ側にすると体がゆれてきて、たつことも困難になる人は要注意です。重心をだけでなく体全体が後方に倒れこむような怖さを感じる人も反張膝の可能性があります。
 他にも日常生活で、長時間歩くことが苦手であったり、ランニングを行うと脚が疲れやすい、他のランナーから大幅に遅れてしまう人は、反張膝の傾向にあります。反張膝の人は、膝をまっすぐに伸ばした状態では歩行が難しいので、少し膝を曲げて歩くようになります。そのために長く歩くことや早く走ることに苦手を感じようです。歩き方に癖がある人は反張膝を疑ってみましょう。反張膝でO脚の場合には、体のバランスをとるために、膝がより外向きになってしまいます。
 膝が反っているので、膝裏の痛みを慢性的に感じる人もいます。膝の裏に痛みがある、歩き方が不自然だといわれることがある人は、反張膝である可能性の高い人です。軽度であっても放置しておくと、歩行が困難になる恐れもあるので、疑いがある場合には、整形外科を受診するようにしましょう。軽度な場合には、筋力トレーニングや訓練によって改善することが可能です。正しい歩き方を学ぶことで、O脚も改善されます。筋力トレーニングは根気のいる治療ですが、適切な治療を行うことで改善される病なので、しっかりと取り組むようにしましょう。
 反張膝は完治すると、O脚だけでなく、肩こりや腰痛、生理痛などが改善される人もいます。誤った歩き方は、脚の形だけでなく、内臓や肩などあらゆる疾患に原因となることがあります。気になる人は、一度、反張膝かどうかの診断をうけてみることをお勧めします。

O脚を最短で治す「O脚改善ガイド」TOPに戻る

O脚を最短で治す「O脚改善ガイド」